アンフィニッシュ・ライフ
一つの大きな話の流れとその横を目立たないように、でも重要な話の流れが寄り添っています。
大きな話の流れとは、シングル・マザーのジーンが暴力夫から逃れるために、娘と一緒に義父のアイナーのところにやってきます。しかしアイナーはジーンの居眠り運転によって、自分の息子を失っているために、どうしてもジーンを許すことが出来ません。しかし様々な「小さな」事件と周りの人の温かい言葉で、二人の関係は徐々に修復されていきます。
この大きな筋の横に「熊」の話が出てきます。アイラの隣人、ミッチは熊に襲われて大怪我を負い、なおかつ現在も後遺症を抱えて暮らしています。実はミッチが襲われた時に、アイラは酒を飲んでいたので助けられなかったという事実も判明して・・・・
熊はその後捕らえられて、現在では街の動物園にいます。ミッチはアイラに懇願します。「熊を自然に帰して欲しい」と。
アイラとジーンの心の葛藤に、このミッチのエピソードが絡んで話を更に奥深いものにしていきます。そして話を急展開にするとか大きな事件を入れるという方法をとらないで、ゆったりと流していきます。「シッピング・ニュース」では最後に暴風雨という大きな事件がありましたが、それさえもありません。
それだけに登場人物の心の移り変わりが観ている者にもはっきりとわかり、感銘を受けてしまうのです。
アイラを演じたレッドフォード。見事です。あの色男がこの田舎のじいさんを演じているなんて。偏屈だけれど心優しい男を演じています。ジーンのジェニファー・ロペス。彼女もこれほどうまいとは!職場の同僚に言われます。「子供に先立たれた人間の思いは想像を絶するものだ」その一言で彼女もアイラの深い悲しみを理解していきます。
ミッチのフリーマン。彼が熊に立ち向かうという姿勢、これが一つの「人間再生」という過程を戯画化して見せています。すなわち、ジーンとアイラの再生をもう一つわかりやすくするために、このエピソードを入れているわけです。熊が山の中腹で元気にしている姿に、最後は登場人物が自分の姿を重ね合わせているようです。
こんなに素晴らしい映画が劇場で観られないとは・・・残念です。
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恋人の暴力に耐えかね、11歳の娘グリフ(ベッカ・ガードナー)を連れ、亡き夫の父アイナー
(ロバート・レッドフォード)を頼って彼が営むワイオミングの牧場へと逃げてきたシングルマザーの
ジーン(ジェニファー・ロペス)。アイナーはここで、熊に襲われ障害を抱える親友ミッチ
(モーガン・フリーマン)の世話をしながら静かな余生を送っていた。最愛の息子が死んで
以来心を閉ざしてしまったアイナーは、その原因となったジーンをいまだ許すこと... [続きを読む]
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コメント
ぷくちゃん、こんにちは。
毎日が夏休みのよしくんです。。。
さて、ぷくちゃんお勧めの映画(DVD)は結構見ているんですよ。サイダーハウス・ルールも見ましたが、よかったです♪
この記事の監督さんは、サイダーハウス・ルールの監督さんと同じなんですね?
一度、見てみたいと思います。
投稿: よしくん | 2007年8月 8日 (水) 12:17
ジェニファー・ロペスが出てても未公開なのですか、映画館あんなにいっぱいあるのに。
シネコンも考えものですね。
吹き替えなんて必要なんでしょうか?
投稿: 名盤! | 2007年8月 8日 (水) 23:54
よしくん、コメント感謝です。
>この記事の監督さんは、サイダーハウス・ルールの監督さんと同じなんですね?
そうです。素晴らしいです。外れがありません。是非一人でじっくり見てください。
投稿: ぷくちゃん | 2007年8月 9日 (木) 06:18
名盤!さん、コメント感謝です。
シネコン・・・同じ映画ばかりやって変わり映えしませんよね。わが町にはぼろいシネコンが一つだけ。でもそれがなかったら?ぞっとします。
吹替えですか?実は家でDVD観る時はオール吹替えです。(爆)
投稿: ぷくちゃん | 2007年8月 9日 (木) 06:20
TB,どうもありがとうございました~♪
ほんとにこんな素晴らしい映画が劇場未公開
なんて、残念ですよね~。
とはいえ、うちの近所にシネコンはないし
映画館自体もすごく少ないし(^^;;)
見たい映画なんてほとんど来ないに等しいので
どちらにしてもDVD鑑賞となってしまったと思いますが(^^ゞ
おっしゃる通り、この映画の登場人物の心の移り変わりが見てるこちらによくわかったし、
その変化が心地よかったです。
風景もすばらしかったし、レッドフォードもすごく良かったし、モーガン・フリーマンが
役どころも演技もすごく良かったです。
ジェニファーもあれ?って思うくらいこの映画では良かったです^^
いつもTBだけして、コメント残さずに来てしまっていて申し訳ありませんm(_ _)m
今70年代のロックのベストアルバムの記事も
読ませていただきましたが、感激しております♪
年がばれますが(^^;;) 青春時代でしたので^^♪大好きなアルバムばかりでした~(^▽^)V
投稿: メル | 2008年4月 2日 (水) 09:28
メルさん、コメント感謝です。この映画取り上げられていたので感激してトラバしてしまいました。
70年代のロック、盛り上がりました!今度はオール・タイム・ベスト・アルバムをやりますのでぜひともご参加を!
投稿: ぷくちゃん | 2008年4月 3日 (木) 19:51