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2007年12月16日 (日)

クワイエットルームへようこそ

Kuwaietto

 久々の劇場での映画です。県庁所在地のミニシアターに行って来ました。その名の通り座席もミニで、ミニな体型でない私はエコノミー症候群になりそうでした。ネタバレ全開です。

 仕事も恋愛も微妙な28歳のフリーライター明日香(内田有紀)は、ある日、目が覚めると見知らぬ部屋にいた。そこは“クワイエットルーム”と呼ばれる隔離された閉鎖病棟で、ナースから薬物とアルコールの過剰摂取により運び込まれたと説明される。さまざまな問題を抱えた患者たちと出会う中、彼女は自身を見つめ直してゆく。(シネマトゥデイ)

 この閉鎖病棟の閉鎖病室で彼女が最後には外界に旅立っていくまでを描いた映画です。

 この中の病人達は面白おかしく描かれていますが、非常に重いものを背負った人たちです。ヒールとして描かれている大竹しのぶ扮する病人も、実はそのバックには深刻なものを抱えているのでしょう。これを笑い飛ばすには少し息苦しかった。やっぱり精神的な病の深刻さを近頃実感しているからでしょう。

 明日香より先に退院する女性がいます。彼女は他の入院患者から寄せ書きやメルアドを教えてもらいます。そして明日香に近づいてこんな風な内容の事を言います。

 「こんなもの(寄せ書きやメルアドが書かれたメモ)は外に出たらすぐに捨ててしまうわ。あなただけは私と同じで、彼らとは別(=まとも)だとわかっているから、私のメルアド渡しておく、連絡ちょうだいね。」

 でも明日香が退院していくその日に、自殺未遂を再び起こして病院に運び込まれたのはその彼女だったのです。明日香は病院のゴミ箱で寄せ書きや他の患者に書いてもらった似顔絵を捨てて、そして自殺未遂を再び起こした彼女のメルアドが書かれたメモをタクシーの窓から捨てます。

 この映画は精神的病を患っている人の一面を表層的に描きすぎたきらいがあります。それでも私は別の点で感動しました。

 明日香のトラウマは最初の夫の自殺、そして彼との間に出来た子供を堕してしまったところにあります。彼女はそれに気がついて、優しくしてくれた今の恋人に別れを告げてもらいます。そうする事、すなわち自分がどうしようもない人間であると他の人に告げられて、初めて彼女は罪の意識から解放されるのです。

 悪い事をオブラートに包んで「大丈夫」と言ってやるのは簡単です。でもそれだけではないでしょう。人間が再び立ち直っていくには厳しい一言も大事なのです。

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こちらにも大竹しのぶが

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コメント

うーん。

プロットはかなり似ていると、読んでいて感じたので、本の事を書いた昔の記事をTB、、だいまつです。

出だしが特に。

松尾スズキ、ぶっちゃけオマージュ?
それはともかく、自分はかなり記事を読んで見てみたいと思いましたね。
ベロニカは、日本で映画化して散々な様なので、、、。まだこちらの映画は見ていないのですが、、。

投稿: だいまつ | 2007年12月16日 (日) 21:35

私はこれを本で読みました。
愛があるとか無いとかの問題でもないだろうと思いながらも、どうも釈然としないものがありました。
それで、病院でお仕事をされているぷくちゃんの感想には興味深いものがありました。
賞の候補にあがったり、映画になったり話題の多い『クワイエットルーム』でしたが、私の見方に偏見があるかな?と思っていたので、ちょっとホッとしました。

投稿: おぐし | 2007年12月16日 (日) 21:56

おぐしさん、ようこそ。またメールしますね。

さて、この映画は病人を必要以上に面白おかしく描いています。多分、これに近い世界が精神科の病棟では繰り広げられているとは思うのですが、ちょっといただけませんでした。

でも主人公の立ち直り方、爽やかで良かったです。

投稿: ぷくちゃん | 2007年12月17日 (月) 07:12

だいまつさん、前後してすいません。コメントありがとうございます。

これはいい映画だと思いました。それよりもこうやってコメントいただけると、実は読まれていないと思っている記事も、リンク先の人はちゃんと読んでくれているのか、と改めて思いました。

これからも長い付き合いよろしくお願いします。

投稿: ぷくちゃん | 2007年12月17日 (月) 07:14

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