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2008年4月 3日 (木)

潜水服は蝶の夢を見る

Anne_consigny1

 この映画、ジョニー・デップでは演じることはできなかったと思います。(2008年4月3日 静岡シネギャラリーにて鑑賞)

 昏睡(こんすい)状態から目覚めたものの、左目のまぶた以外を動かすことができないエル誌編集長ジャン=ドミニク・ボビー(マチュー・アマルリック)。意識ははっきりしているにもかかわらず言葉を発することができない彼に、言語療法士のアンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)はまばたきでコミュニケーションを取る方法を教える。(シネマトゥデイ)

 各ブログで絶賛のこの映画です。私もかなり気に入りましたが、職業柄少し気が重くなるような場面も多かったです。

 例えばジャン=ドーがサッカーを見ていていきなり消される場面。私も福祉関係の仕事をしているので、自分の意思を表すことができない人を多く見てきています。

 そういう人との接し方ですが、どうしてもこちらの思い込みで対処してしまう場合が多いのです。「もうテレビ消して寝ましょうか?」、「相撲、好きだからつけておくね」、なんてどれも本当の意思かどうかわからないで、介護する側の勝手な思い込みで行っていたような感じがしてきました。

 入浴のシーンも見ていてつらかったです。人前で裸になる、自分の意思で入浴するのではなく、裸にされて入浴させられる・・・うーん、実際行っていることですが映画では見たくないような感じです。おまけに男性器丸出しで・・・完全な包茎で・・・これじゃあデップではできないでしょう。

 まあ、あのシーンでこんなこと考えているから、芸術的な映画ブロガーからは相手にされていないような気がする私です。それにしても根性ありますよね、あちらの役者さんは。

 余計なことですが、あのような完全マヒだったら、導尿のカテーテルをつけているはずなのですが?

 映画のトーンはもう本当に素晴らしかったです。ニジンスキーやこの病院に多大に貢献された時美しい女性の幻想的なシーンも素晴らしいです。音楽も救い難い映画の内容を明るく変えているような感じがしました。ただし時々挿入された潜水服のシーンは余計かなあ?なんだかとても説明的で、映像的にはダサく感じてしまいました。

 それにしても彼を勇気づけたのは周りの方たちの愛、とりわけ美しい女性たち。やっぱり最後はそこかなあ、と同じ男として感じてしまいました。主人公も彼女たちを見る目が妙に艶めかしかったような感じがしました。

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受信: 2008年4月 4日 (金) 12:20

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受信: 2008年4月 5日 (土) 07:38

» 映画 『潜水服は蝶の夢を見る』 [きららのきらきら生活]
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受信: 2008年4月 5日 (土) 22:09

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コメント

こんにちは♪ TBありがとうございました☆

素晴らしい作品でしたが、実際こういう現場に携わっていらっしゃる方にとっては、
又違う感じに映るでしょうね。
やはり人としてかなり残酷な姿だし。
しかしあんな過酷な状況であれだけユーモアを感じながら最後まで生きた主人公って、すごい・・・
それにやっぱり女性ですよね。
これは正直、人間ってそうだと思います(^^)
それだけでエネルギーが沸いてきますよね。

投稿: non | 2008年4月 3日 (木) 19:16

nonさん、コメント感謝です。

福祉の現場にいて思うのは、どんなに認知症が進もうと、やはり男性は女性の職員の介護をうれしく思うし、女性だって男性の介護職員を喜ぶものなんです。

だから主人公の気持ちわかるなあ。(←自分の欲望丸出し)

本当、頭もおかしくなればいいのでしょうが、脳だけはしっかりしているなんてなんて残酷なんでしょう。

でも意識が目覚めてからあっという間に本を書き上げたのですね。自分には絶対に出来ないと感じました。

投稿: ぷくちゃん | 2008年4月 3日 (木) 22:33

母が、脳の動脈瘤で手術してからしぱらくは本の少しだけ意思表示できたのですが・・・このときにコミュニケーションの手段を見つけられていれば、と今でも思っています。

この本を見つけた時は、買おうかどうしようかかなり迷いました。「潜水服は蝶の夢を見る』。夢に見る蝶あるのと無いのとでは、全然違うんでしょうね。

投稿: おいみず | 2008年4月 4日 (金) 01:43

TBありがとうございました。
ノーカントリーのあの方!!すばらしいです☆

投稿: みほぽりんご | 2008年4月 4日 (金) 02:04

おいみずさん、コメント感謝です。

私も父親が亡くなる最後には全くコミュニケーションがとれなくて、自分の勝手な思いで介護をしていたような覚えがあります。

難しいですよね。確かに感動作なんですが、逆に周りのおもちゃになってしまったようなところも感じられました。

投稿: ぷくちゃん | 2008年4月 4日 (金) 07:17

みほりんごさん、コメント感謝です。これは「ノー・カントリー」の方へのコメントですかねえ?

本当に演技は素晴らしく見ごたえがありましたよね。

投稿: ぷくちゃん | 2008年4月 4日 (金) 07:18

ぷくちゃんさん、こんばんは♪
ジャン=ドーの想像力の映像がかなり素晴らしいと思いました。
ニジンスキーの跳躍とか貴婦人のシーンとか。
日曜日の病院の静けさを嫌うジャン=ドーの気持ちも分かる気がしました。

>おまけに男性器丸出しで・・・完全な包茎で
うわ、そうでしたか?
ちょっと気がつかなかったわ(汗)
もちろん、そういう理由だけではなく、ジョニデがこの役を演じると、映画のテイスト自体が違ってきちゃう気がします。

投稿: ミチ | 2008年4月 4日 (金) 19:36

ミチさん、気がつかなくて感謝です。

いやあ、私、入浴の介助する時に、「この人、好き好んで私の前で裸になっているんじゃないだろうな・・」と細心の注意を払って安全を確保した少人数、局部には出来るだけタオルなどの目隠し・・・と気を使ってやっていたのです。

結構、介助が作業になってしまっている・・・そういう場面を見せられるのは辛かったですよね。

>ジョニデがこの役を演じると、映画のテあイスト自体が違ってきちゃう気がします。

まあ、それは言えています。でももしジョニデが丸出ししたら映画館は大混雑なんでしょうね。それはそれで大ヒットして良かったのでは。(またこんなこと考えている)

投稿: ぷくちゃん | 2008年4月 4日 (金) 21:09

まいどどうもです

普段の仕事と映画の内容が重なると見方が違ってしまいますね、これは仕方ないですね。
おいらはチネチッタで見てたという不思議体験でしたので感想が甘くなってますね、多分。
それでも感情移入しやすい演出とマチューさんの演技は素晴らしかったと思います。
ジョニデがやったらまた違った感じになりそうですね。

投稿: くまんちゅう | 2008年4月 4日 (金) 23:50

おはようございます。
そうでしたかー、現場の方から見るとまた違っていろいろなことを見つけたり、想いが浮かぶのでしょうね。とりあえずぷくちゃんさんのお顔を元気なマチューに想像したり。たぶん今年のベスト5には絶対入りそうな1本でした。音楽もよかったですよね。
ところでうちの改訂してまとめたブログに(旧音楽もののほうで映画のほうは凍結してます)こっそりリンクを入れました。事後報告スミマセン。

投稿: mako | 2008年4月 5日 (土) 06:54

くまんちゅうさん、コメント感謝です。

そうなんですよ。面白い映画でしたがちょっと辛い部分が多かったですよね。私にとっては。

でも役者根性は見せつけられました。裸だけでなくあの顔の表情もすごいって感じでした。何だか特注の入れ歯を入れたそうですね。

役者って大変な商売ですよね。

それと「黒烏龍茶」楽しみですよね。くまんちゅうさんは当然六本木のプレミア上映ですよね!ルポ期待しています。

投稿: ぷくちゃん | 2008年4月 5日 (土) 18:41

makoさん、コメント感謝です。

>たぶん今年のベスト5には絶対入りそうな1本でした。音楽もよかったですよね。

音楽は救いがたい内容をポジティブに変えていました!素晴しいです。

リンク、了解しました!とても光栄です。これからもよろしくお願いします。

投稿: ぷくちゃん | 2008年4月 5日 (土) 18:43

こんにちは。
遅くなりまして;
どうもまたTBができない?すみませんです;
福祉関係のお仕事をなされていらしたのですかー。現実を知っていらっしゃる方々からすれば見方が私とは違うのでしょうね。。。本当はもっとうんざりするような時間がそこにはあって、もっと辛くて怒りや嘆きもあっただろうし
。。。まあだからこそ、ジャンの本を読んでこの上なく感動もしたのですけどね。
ジョニーバージョンあったら見たいかも。笑
でも私にはマチューしかありえないですわ♪

投稿: シャーロット | 2008年4月 6日 (日) 10:19

シャーロットさん、トラックバック来ていますよ。ありがとうございました。

うーん、この人、頭だけはしっかりしているというのが、逆にいいのか、悪いのか・・・考えてしまいました。

脳梗塞になると通常頭にもきてしまうので、羞恥心も減ってくるのですが、これだけ頭脳明晰だと心の折り合いの付け方も大変だったように思えます。

この役を他の誰が演じることができるのか?確かにマチューしかありえませんね。

最後はあっけなかったですが、見終わった後、徐々に感動が押し寄せてきました。

投稿: ぷくちゃん | 2008年4月 7日 (月) 09:19

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