アイム・ノット・ゼア
アルチュール(ベン・ウィショー)は、プロテスト・ソングを書くのを辞めた理由を背広姿の男たちに詰問される。彼はアメリカを放浪しながらソングライティング技術を学んだウディ(マーカス・カール・フランクリン)や、社会派フォーク歌手のジャック(クリスチャン・ベイル)らについて語り始める。やがて彼らの物語は一つに結び付き……。(シネマトゥデイ)
うーん、思ったのとは内容が(いい意味で)違いました。
6人の俳優がボブ・ディランのいろいろな時代を演じているのかと思っていたのですが、そうではなくてボブ・ディラン的な側面を持った方をコラージュの手法で描いた映画、と言った方がよいかもしれません。(←違っていたら訂正してください)
「パヒューム」のベン・ウィショーが狂言回しの役で映画をリードしていきます。その中にケイト・ブランシェット演じる60年代中ごろのディラン風の人物、ヒース・レジャー演じる家庭生活を維持できないディラン風の人物、リチャード・ギア演じる隠遁生活を送っているディラン風の人物が細切れに映し出されます。
もちろん、芸達者な皆さん、一癖も二癖もありそうな人物を上手に演じています。中でもヒース・レジャー(またもや全裸になる、なる)の演技は圧巻。改めてこの俳優の突然の死を悲しまずにいられません。彼は男くさいとか何とかでなく、「人間くさい」んです。わかってもらえるかな。
ギアはうらぶれた男の中に宿る真の強さを見事に演じています。ケイトの演技はあちらこちらで評価されています。ここで駄文で重ねるのはやめましょう。意外と良かったのはクリスチャン・ベイル。この人も将来のカメレオン俳優候補です。
要所要所でのディランの音楽も素晴らしい。私は彼の音楽は3枚組みのベストを持っているだけなのですが(もちろん聴いたことは沢山あります)、何だかはまって紙ジャケを買ってしまいそうです。
タイトルの意味は?私は「僕に固定的なイメージを持たないでくれ、皆さんが期待するような(そこ)にはいないよ」とディランが笑っているかのようにとれました。難しく意味を考えないで、ディランの音楽のプロモーションを気軽に観る、というスタンスもいいのではないでしょうか?
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コメント
この映画は見たいなぁ、と思っていました。
なるほど、6人のディランは、そういう意味でしたか。
いったいどういう構成なんだろうと思っていましたが、この記事を読んですっきりしました。
で、ますます、見たくなりました。
投稿 おいみず | 2008年4月27日 (日) 12:26
おいみずさん、ディランをそれほど知らない私が楽しめたのです。知っている人ならもう絶対にマストです。
ぜひ観たら感想お願いします。
投稿 ぷくちゃん | 2008年4月27日 (日) 19:27
こんばんは。コメントありがとうございました。
わたしも実は県外遠征して観ようと思っていたのに、
体調が不十分で、GWの大阪の町へ行く自信がなくてとりあえず保留中です。
そうですか。ヒースはやっぱりいいですか。
もし観れたらまたお邪魔させてくださいね。
投稿 悠雅 | 2008年4月27日 (日) 21:27
悠雅さん、コメント感謝です。
私はこれだけは!という勢いで上京の際に観てしまいました。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を避けてですよ。(涙)
ヒースはいいです。あんなに人間くさい役者っていないです。年齢不詳の役者もいません。すごかったです。
投稿 ぷくちゃん | 2008年4月27日 (日) 23:06
こんにちわ!いつもお世話になってます。
最初、どういう事をやりたいのかがいま一つわからなくて戸惑ったんですけど、徐々に6人が別々に演じているのが理解できてきてからはハマってしまいました。
ほんとに、いろんな面を持ってる人なんだと思いましたけど、それって誰にでもある
面なのかなぁと。
ヒースはほんと見ると悲しくなるくらい勿体ないいい俳優ですよね。
投稿 kazupon | 2008年4月28日 (月) 20:56
ぷくちゃんさん☆
コメントありがとうございますー♪
ぷくちゃんさんは音楽かなりお詳しいですね、
6人が演じるボブディランというのも興味深かったけど、それぞれが全員違った役割なのが面白かったですネ。
ケイトはやっぱりノミネートされただけのことはあるな、と。
欲を言えば、もうちょっとベンウィショーが観てみたかったです。他のシーンを、、、。
投稿 mig | 2008年4月29日 (火) 21:58
なんか懐かしい感じでした、ワンモアカップオブコーフィー、とか
ボブディラン好きだったんだな、とか今更思い出しました。
ミュージックアルバムは10本も書けないので投稿できませんが「血の轍」とかS&Gの明日にかける橋とか水曜の朝午前3時とかBJのピアノマンとかその辺が好きです。クラシック以外の洋楽は余り聴かないのでした。
投稿 くまんちゅう | 2008年4月29日 (火) 22:02
kazuponさん、コメント感謝です。
>徐々に6人が別々に演じているのが理解できてきてからはハマってしまいました。
そうでうよね。私も開始後30分はなんだよ・・ってな感じで見ていました。
>ヒースはほんと見ると悲しくなるくらい勿体ないいい俳優ですよね。
もう大損失です。すごくいい味出しています。超ハンサムではないけれど、いい男で・・・だからゲイにも人気があったのかも。
投稿 ぷくちゃん | 2008年4月30日 (水) 05:36
migさん、コメント感謝です。
>欲を言えば、もうちょっとベンウィショーが観てみたかったです。他のシーンを、、、。
そうですよね。私は彼も他の人のように演技する部分があると思っていましたので残念でした。狂言回し的な役でしたよね。
>ケイトはやっぱりノミネートされただけのことはあるな、と。
一番なりきっていました。サングラス効果も大きいかもです。
投稿 ぷくちゃん | 2008年4月30日 (水) 05:50
くまんちゅうさん、コメント感謝です。
>ミュージックアルバムは10本も書けないので投稿できませんが「血の轍」とかS&Gの明日にかける橋とか水曜の朝午前3時とかBJのピアノマンとかその辺が好きです。
おお、これは!4枚も選んでいますね。勝手に投票したことにしたい!ってな具合なセレクションです。
>クラシック以外の洋楽は余り聴かないのでした。
同志よ!私もクラシックが一番好きです。今度記事書いたらコメントくださいね。(ゆすり?)
投稿 ぷくちゃん | 2008年4月30日 (水) 05:52
こんばんは~TBありがとうございました。
>「僕に固定的なイメージを持たないでくれ、皆さんが期待するような(そこ)にはいないよ」
わたしもみててそんな風に思ってました。常に変化し続ける、かといって変化することを特に意識もしていない、素のままでいろんな顔を持つディランに捧げられた映画なんだろうな、と思ってました。監督さんは前はボウイをモデルにした「ベルベット・ゴールドマイン」で本人に拒まれちゃったけど、今回はディランの協力得られて(…たぶん少なくとも楽曲は)よかったですよね。
投稿 mako | 2008年5月 4日 (日) 00:01
makoさん、コメント感謝です。
>素のままでいろんな顔を持つディランに捧げられた映画なんだろうな、
本当にでもディランってこんな人なんでしょうか?納得と同時に怪しんできました。(爆)
でもこうやって生きているうちに映画が出来るなんて・・・スコセッシに「ぷくちゃん」というタイトルの映画を撮ってもらおうかな・・・
投稿 ぷくちゃん | 2008年5月 4日 (日) 06:19
おはようございます♪
いつもありがとうございます♪
そうか、自分の所在のなさを嘆くものではなく、むしろそこにいない事を嘆かないでくれ~って感じなのですかね。うーん、そうかも。
・・・スコセッシが「ぷくちゃん」を撮ったら初日初回一番前の席でかぶりついて観ます。笑
私は・・・誰にとってもらおうかな。←真剣に考えてるおバカな私;
投稿 シャーロット | 2008年5月20日 (火) 09:49
シャーロットさん、コメント感謝です。
私?とってくれるならヴィスコンティです。死んでますが。(爆)おまけに美形しかとらないので無理でしょうが。(核爆)
ディランは自分を型にはめないでくれ、といつも言っているようです。
フォークシンガーでもない詩人でもない、ただの音楽家、ディラン。その叫びが聞こえてきました。
投稿 ぷくちゃん | 2008年5月20日 (火) 17:18