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2008年5月20日 (火)

スピード・オブ・サウンド / ウィングス

Wings at the Speed of Sound 私はそれほど友人がいません。(←嫌われ者?)でもひとたび友人になりますと、結構しつこく付き合ってしまいます。(←気持ち悪い)

 私の友人の特徴は、私よりいろいろな面で優れているところがあるという点です。

 今日はそのうちのある人のことを、引き合いに出します。彼の書く文章は的確です。センスも素晴らしい。いつも文章読ませていただいて、どうしてこの人こんな記事書けるのだろうか、と考えていました。(←そんなブロガーいるのか?)

 その人が「ブログを終わりにする時にはビートルズとポール周辺の事も書こうかと思っている」と言っていました。つまり彼はまだブログにはビートルズ周辺の事は書いていないのです。なんだか格好いい!

 私は格好悪いので、ポールを今日も取り上げます。

 この当時、ポールは絶好調でした。「バンド・オン・ザ・ラン」での世界的大成功。続く「ヴィーナス・アンド・マース」も大ヒット。次なる一手は?というところで出されたのがこのアルバムです。

 このアルバム、amazonの批評で見てもそれほど芳しくない評価です。

質問:ポール・マッカートニーが「Silly Love Songs(心のラヴ・ソング)」(原題は「バカげたラヴ・ソング」の意)を書いたのはいつ? 答え:1976年以降ずっと。 

 ここまで言われているのです。しかし、私の答えは違います。恐ろしいほどの完成度がここにあると感じています。

 完成度の高いアルバムというのはどういうものをいうのでしょうか?傑作な曲ばかり集めていてもそうはならないのではないか?というのが私の意見です。「サージェント・ペッパーズ」や「アビー・ロード」のような曲でさえ、いま一つの曲がある、(その曲が人によって違いますが)というのも名盤の条件のような気がするのです。

 このアルバムはポール以外のバンドのメンバーの曲も含んでいます。リード・ボーカルも彼以外の人がとっている曲もあります。でもそのことが逆にポールの曲の素晴らしさを証明することになって、アルバムを通して聴くことを可能にしているのです。絶好調のポールの曲ばかりだったら息が詰まってしまうと思います。

 「Wino Junko」は確かにいまひとつの曲です。「The Note You Never Wrote」や「Must Do Something About It」はデニーやジョーではなくポールが歌っていたらもっと素晴らしかったと思います。「Cook Of The House」もお子様ソングと言えるような手抜きの曲です。

 でもそれだけにポール純製(?)の曲は光ります。

 「Silly Love Songs」はポール一流の極上のポップスですし、何度聴いてもなぜここで終わってしまうんだ!と叫びたくなる感じを聴いている人に与えます。「Let 'Em In」はこんなに抑揚のない曲で人の心をうきうきさせる不思議な曲です。これも果てしなく流れていても私は退屈しないでしょう。

 「Beware My Love」はロッカー・ポールの独壇場といったところです。前作でポールの歌唱は絶好調と書きましたが、これはその事がフロックでなかったと証明しています。

 デニーのつくった「Time To Hide」は彼の一流の作曲技術を証明して有り余るものです。ポールのベースが冴えまくっているのには驚きを禁じえません。「Warm And Beautiful」のピアノ弾き語りはビリー・ジョエルの最上の曲さえ上回った出来だと私は思います。アルバムを締めくくるのにふさわしい曲だと言えます。

 ポールは危機的状況にならないと、その才能にふさわしい仕事をしないとよく言われています。確かにこの頃はウイングスの活動が軌道に乗り、危機的状況とは縁遠い状況だったでしょう。しかし、ポールです。

 70年代後半のポールです。彼を取り巻く状況がどうであれ、この頃の彼は無敵です。鼻歌を歌いながらでも最上のメロディを作り上げることができたポールです。その事を完璧に示しているアルバムが残っていることに感謝したいと思います。

 レコード屋に予約してポスターをもらったのは30年も前のことです。愕然としてしまいます。

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» ウイングス「やさしい気持」で300回! [バックシートに座って]
今回で記事が300となります。実際は、アップしたものの削除した記事がいくつかある [続きを読む]

受信: 2008年5月20日 (火) 20:00

コメント

ぷくさん、こんばんは。

>その人が「ブログを終わりにする時にはビートルズとポール周辺の事も書こうかと思っている」と言っていました。

ブログを終える時は、太宰治の「如是我聞」のように毒舌・愚痴を吐きまくって終わりにしたいと思っているJunkです。(笑)

このアルバム、やっぱりポールが歌っている曲が少ないのが不評の原因なのでしょうね。確かに他のメンバー全員に歌わせる必要は無かったような気がしますが、私はそれがわりと気に入っています。(苦笑)

昔書いた記事をTBさせてもらいますね。そこで貰ったぷくさんのコメントですが、「やさしい気持」に関して意味深なんですけど。(笑)

投稿: Junk | 2008年5月20日 (火) 20:23

ぷくちゃんさん、こんばんは!
ずーっと以前、とあるFM局へ友人のためにリクエストした曲が、彼の希望曲の「幸せのノック」と、「Silly little love song」とを間違えてしまった「はみんぐばあど」ともうします(焦)。
記事の通り、確かに「アビー ロード」、「Sgt.ペッパーズ」でさえ、リスナーのご贔屓って間違いなくありますよね~。
個人的には、「A day in the life」、「Something」となり、ポールの楽曲が二番手三番手にどうしてもなりがちです。
おまけに、「バンド オン ザ ラン」のリリースの際は、ジョージの「リビング イン ザ マテリアル ワールド」と ジョンの「ヌートビア宣言」 といった元メンバー達のリリース ラッシュがあったりして…… 懐かしく思い出してしまいます。
しかしこの頃のポールは 上記の曲のヒットも幸いして、冠リに「元ビートルズ」が、本当の意味で必要なくなったというほどの勢いがあった、と思いますよ!
では(>_<)!!

投稿: はみんぐばあど | 2008年5月20日 (火) 20:27

Junkさん、コメント感謝です。

>そこで貰ったぷくさんのコメントですが、「やさしい気持」に関して意味深なんですけど。(笑)

(チェックして)あーあのーまあそのーうーん。(しどろもどろ)

正直になったんだよ!Junk!クラシックの師匠に向かってその口はなんじゃ!きぇー!(←自分の過去を誤魔化す攻撃!)

でもそこには1000回記念には駆けつけるとありました!(逆に斬り返す攻撃!)

投稿: ぷくちゃん | 2008年5月20日 (火) 20:29

こんばんは、ぷくちゃん。

>鼻歌を歌いながらでも最上のメロディを作り上げることができたポールです。

そうですね、このアルバムじゃないけど、ダスティン・ホフマンにその場で曲作ってと言われて「ピカソの遺言」作っちゃう人ですから。

>amazonの批評で見てもそれほど芳しくない評価

一般的にはそうかもしれませんねぇ。
Junkさんのブログのコメントでも書きましたが、私は結構好きですけど。

投稿: JT | 2008年5月21日 (水) 00:29

はみんぐばあどさん、コメント感謝です。

>とあるFM局へ友人のためにリクエストした曲が、彼の希望曲の「幸せのノック」と、「Silly little love song」とを間違えてしまった

これわかります。印象は全く違えども、実はこの曲、ひとつの曲の裏表ってな感じです。

>「アビー ロード」、「Sgt.ペッパーズ」でさえ、リスナーのご贔屓って間違いなくありますよね~。

といいますより、嫌いな曲があると思うのです。「アビー」では「オー・ダーリン」や「Sgt」では「ウイズ・・」(あとは怖いので自重)

>おまけに、「バンド オン ザ ラン」のリリースの際は、ジョージの「リビング イン ザ マテリアル ワールド」と ジョンの「ヌートビア宣言」 といった元メンバー達のリリース ラッシュがあったりして…… 懐かしく思い出してしまいます。

おお、ベテランリスナーですよね。今考えれば、イエスのスティーブ・ハウがエイジアの新譜を発売したかのようなインパクトでしょうか?(←激しく誤解)

投稿: ぷくちゃん | 2008年5月21日 (水) 07:52

JTさん、コメント感謝です。

>そうですね、このアルバムじゃないけど、ダスティン・ホフマンにその場で曲作ってと言われて「ピカソの遺言」作っちゃう人ですから。

そのエピソード、恐ろしいですよね。このアルバム、聴いている途中でトイレに行ける隙があるのが大好きです。傑作ばかりだったら席を立てないですよね。

投稿: ぷくちゃん | 2008年5月21日 (水) 07:54

このアルバムは昔聴いたんだけど忘れちゃった(汗)。
けれども、「幸せのノック」と「心のラブソング」が入っているだけで良盤だと思います!

ば、バッテリーがああー(業務連絡)

投稿: ルドルフ | 2008年5月21日 (水) 09:34

バッテリーは一度電源切った状態で充電しないと駄目だったと思います。(←不確か)もしうまくできなければデスクの上の小さなステレオとして使ってね。(←勝手)

文章中に出した、ポールその周辺書いていないというブロガーは・・・・・酔っていて覚えていない?

投稿: ぷくちゃん | 2008年5月21日 (水) 10:14

> 酔っていて覚えていない?

覚えてますよ・・・かろうじて(苦笑)

例のやつ(愛称:ピーちゃん)はバッテリー以外はフツーに動いています。中を開けてみたり、いろいろといじってみて、そのうち記事にでもしてみようかと思っておりますです、ハイ。

投稿: ルドルフ | 2008年5月21日 (水) 11:45

どうもスピード オブ サウンドとロンドンタウンに触手が動かないのは、ジャケットがアレだからじゃないかと。。。。。

投稿: nr | 2008年5月21日 (水) 16:16

ルーファス:業務連絡

>中を開けてみたり、いろいろといじってみて、そのうち記事にでもしてみようかと思っておりますです、ハイ。

金はかけないで。だめな時は荼毘にふすよう。バッテリー買うより新しいシャッフル買った方が安いのでは?

投稿: ぷくちゃん | 2008年5月22日 (木) 07:53

nrさん、コメント感謝です。

>どうもスピード オブ サウンドとロンドンタウンに触手が動かないのは、ジャケットがアレだからじゃないかと。。。。。

私はどちらも結構好きです。「バック・トゥー・ジ・エッグ」はどうしてもダサいジャケット写真のような気がします。

投稿: ぷくちゃん | 2008年5月22日 (木) 07:55

ぷくちゃん
☆ハウディ!

ウイングスのオリジナルアルバムは聞いたことがないんですyo。
でも「スピード・オブ・サウンド」の発表直後のUSツアーを収録した
「ライブ・イン・USA」は買ってます。
まぁ、ウイングスの主要曲はこれでだいたいカバーできますよね。
(強がり...)

中学生の頃、NHKでツアーのビデオが放映され、再放送を含め2~3回見てます。
心のラブソングは光ってましたね。
ばかげたラブ・ソングでしたか(笑)

シングルは「ワンダフル・クリスマスタイム」
を持ってましたが、ウィングスとしての最後のレコードでした。

80年のポール逮捕のニュースはびっくりしましたね。
本人に罪の意識は全くなかったようですが・・・
(それも問題かも)
ポールは留置場の中で「イエスタディ」を唄ったそうですが(談:看守さん)
他の囚人達も聴いていたのか気になるところです。
(ガセネタかも)

投稿: Hs | 2008年5月24日 (土) 14:25

Hsさん、コメント感謝です。

>まぁ、ウイングスの主要曲はこれでだいたいカバーできますよね。(強がり...)

ok、ok!もうそれで全部大丈夫です!(←いい加減)

>80年のポール逮捕のニュースはびっくりしましたね。

冷静に考えたら、私は上京したてのころですね。府中の競艇場の前でさみしく一人このニュースを聴いていました・・・

投稿: ぷくちゃん | 2008年5月24日 (土) 17:28

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