ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
石油ブームに沸く20世紀初頭のカリフォルニア。鉱山労働者のプレインビュー(ダニエル・デイ=ルイス)は、石油が沸く源泉があるという情報を耳にする。息子(ディロン・フリーシャー)とともに石油採掘事業に乗り出したプレインビューは、異様なまでの欲望で富と権力を手にしていく。(シネマトゥデイ)
しかし、繰り返します。なんという映画でしょうか。全編をレディオヘッドのギタリストの不気味な音楽が包み込んでいます。本当に一瞬。束の間の幸せを感じさせる部分にブラームスのヴァイオリン協奏曲の第三楽章が流れます。効果的です。
以下はいつもながらの私のつたない感想文です。かなり的外れかもしれませんので、参考にはなりません。すいません。
私はプレインビューの姿を通して、ポール・ダノ扮する牧師の人間性を描いたような感じがしました。これが一番強く感じた部分です。
プレインビューの人間性はある種、ステレオタイプです。野卑で粗野で暴力的で・・・それに対して牧師の性格は?彼は最初双子(?)の弟として出てきます。(同じ役者が出てくる)この人間はかなりストレートで自分の欲望を普通に主張するのです。
しかし、牧師として出てきた後は?もう宗教の仮面をかぶったいやらしい人間のエゴ、そのものです。地元の名士であり続けたい。金が欲しい。他の人を支配したい・・・
非常に印象的なシーンがあります。牧師がプレインビューによって痛めつけられ、そのままの格好で家族と食卓を囲むシーンです。そこで彼は牧師である彼の仮面をかぶることができていません。素の人間性がさらけ出されています。
彼は突如登場したプレインビューを支配したいのです。そこをきっかけにのし上がっていきたいのです。しかし、怪物のような男、プレインビューには結局歯が立ちませんでした。
一方、プレインビューも現世でのモノ、成功、そういったものしか興味はありません。他の人間も同じようなものと思っています。だから、牧師の存在は目につくどころではないのです。「存在してはいけないもの」なのです。そしてその仮面をはぎたいのです。
私は映画の終盤、プレインビューがパイプラインをつないで成功をおさめた後は、何だか蛇足のように思えて仕方がなかったのです。しかし、最後のシーンが待っていた。びっくりです。驚愕でした。あのボーリング部屋(?)でのシーンがこの映画の言わんとしているものをすべて表しているのでしょう。
ダニエル・デル=ルイス扮するプレインビューが狂言回しの役を実は演じていたような気がします。もちろん主役は彼なのですが・・・・
デル=ルイスの演技は圧倒的。素晴らしいです。でも正直言いますと「ギャング・オブ・ニューヨーク」とダブってしまいました。ステレオ・タイプの役者にならないように祈っています。(といっても今世紀に入って3本目!)
そしてポール・ダノ。何という素晴らしい役者なのでしょうか。感動的です。あの「リトル・ミス・サンシャイン」のお兄ちゃんですよ!もうアカデミー賞の投票権を持つ方はどこを観ているのでしょうか!
結論。このような映画ばかりが「映画」ではないのですが、非常に優れた役者が優れた脚本、優れた監督、優れた音楽のもとで演技しています。素晴らしい2時間45分です。絶対に何かをあなたの心に残すでしょう。後味の良いものであるかはわかりませんが。
Warner Music Japan =music= (2008-04-23)
売り上げランキング: 9562
| 固定リンク
「MOVIE」カテゴリの記事
- ぐるりのこと(2008.06.22)
- インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008.06.14)
- 愛と青春の旅立ち(2008.05.09)
- 奇跡のシンフォニー(2008.06.23)
- 菅井君と家族石 THE MOVIE(2008.06.29)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/128842/41094836
この記事へのトラックバック一覧です: ゼア・ウィル・ビー・ブラッド:
» 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 [Sweet*Days**]
監督:ポール・トーマス・アンダーソン CAST:ダニエル・デイ・ルイス、ポール・ダノ、ディロン・フレイジャー 他
アカデミー賞主演男... [続きを読む]
受信: 2008年5月 5日 (月) 08:21
» 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 [ハピネス道]
JUGEMテーマ:映画
日比谷シャンテの朝1の回で観て来ました。
公開日から3日経っているし、祝日とはいえ9:15という朝早い時間だし…と甘く見て9時頃現地に着いたのですが席はもう最前列しか空いていない状態でした。
ダニエル・デイ=ルイス人気、アカデミー賞での話題、ポール・トーマス・アンダーソン監督の人気、いろんな要素があるのでしょうが、ちょっと驚きでした。
(「ノーカントリー」の時の方が空いていた気がします…)
クオリティの高い、全編にはりつめる緊張感、
どれをとっても一級... [続きを読む]
受信: 2008年5月 5日 (月) 08:23
» There Will Be Blood 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 [表参道 high&low]
There Will Be Bloood(ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)は強欲で無情、神も愛もなく石油に執着するアメリカ人をDaniel Day-Lewis(ダニエル・デイ・ルイス)が好演したドラマ。2時間以上の上映時間のほとんどは20世紀初頭の南カルフォルニアの荒涼とした土地で石油採掘に執念を燃やす主人公の姿が表現されています。 最初に掘り当てた時に見せる赤ちゃんとの場面だけが唯一「ほのぼの」としてるだけ、後はジョン・ヒューストン並みの古いアメリカの風景と生活を土台にした石油王のサクセスストーリー... [続きを読む]
受信: 2008年5月 5日 (月) 08:29
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン]
公式サイト。アプトン・シンクレア原作、ポール・トーマス・アンダーソン監督、ダニエル・デイ=ルイス、ディロン・フレイジャー、ポール・ダノ、ケビン・J・オコナー。石油の一滴は血の一滴に勝る。There Will Be BloodはThere Will Be Oilのもじりだろう。原作小説「Oil!....... [続きを読む]
受信: 2008年5月 5日 (月) 09:36
» 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 [ラムの大通り]
(原題:There Will Be Blood)
----この映画も確かオスカー最多ノミネートだね。
「うん。
観てみて、それも納得。
これは、実にオスカーにふさわしいスケールの作品だ」
----よく宣伝では
『市民ケーン』とか『ジャイアンツ』を
引き合いに出しているよね?
「そこが、まずぼくの興味を引いたんだ。
『市民ケーン』はともかくとして
名作を言うときに
アカデミー監督賞受賞のみの『ジャイアンツ』を持ってくるというのが、
なんとなく中途半端な気がしてね。
もっとも個人的には、
『ジャイアン... [続きを読む]
受信: 2008年5月 5日 (月) 09:40
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド/THERE WILL BE BLOOD [我想一個人映画美的女人blog]
アカデミー賞作品賞にノミネート、
ダニエル・デイ=ルイスが主演男優賞を獲得し注目の本作は
PTAこと、ポール・トーマス・アンダーソン監督の久々の新作{/ee_3/}
The Dirk Diggler Story(88)
Cigarettes and Coffee(93)
ハード・エイト【Sydney】(96)
ブギー・ナイツ【Boogie Nights】(97)
Flagpole Special(98)※ビデオオリジナル作品
マグノリア【Magnolia】(99)
パンチドランク・ラブ... [続きを読む]
受信: 2008年5月 5日 (月) 10:29
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [☆彡映画鑑賞日記☆彡]
『欲望と言う名の黒い血が 彼を《怪物》に変えていく…。』
コチラの「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」は、4/26公開となった欲望にとりつかれた人間の悲喜こもごもを描いたPG-12指定のヒューマン大河なのですが、観て来ちゃいましたぁ〜♪
NY、LAの批評家協会賞で...... [続きを読む]
受信: 2008年5月 5日 (月) 10:31
» 映画レビュー「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 [映画通信シネマッシモ☆プロの映画ライターが贈る映画評]
◆プチレビュー◆ダニエル・デイ=ルイスがド迫力の怪演。石油という権力を追い怪物になった男を描く暗い力作。 【90点】
石油ブームに沸く20世紀初頭のカリフォルニア。一攫千金を狙うプレインビューは、幼い息子を連れて採掘を行いながら土地を安く買い占めていた。や...... [続きを読む]
受信: 2008年5月 5日 (月) 12:14
» 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(THERE WILL BE BLOOD)」映画感想 [Wilderlandwandar]
アカデミーでダニエル・デイ。ルイスが主演男優賞を受賞した作品。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(原題 THERE WIL [続きを読む]
受信: 2008年5月 5日 (月) 16:41
» 「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド」 [ヨーロッパ映画を観よう!]
「There Will Be Blood」2007 USA
石油発掘に成功し、富を得た男の欲望と裏切りを描いた壮絶な人間ドラマ。
主演の“オイルマン”ダニエルに「マイ・レフトフット/1989」でオスカーをゲットし、「ギャング・オブ・ニューヨーク/2001」でも強烈な印象が残るダニエル・デイ・ルイス。
カリスマ牧師イーライ(ポールと二役)に「リトル・ミス・サンシャイン/2006」のポール・ダノ。
ダニエルの息子H.Wにディロン・フレイジャー。
ダニエルの弟と名乗る男ヘンリーに「ハムナプト... [続きを読む]
受信: 2008年5月 5日 (月) 21:37
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ]
20世紀初頭のカリフォルニア__ひとりの男が、石油によって一攫千金の夢を叶える。
だが、突然の富と権力は彼の魂を毒していく。血塗られた破滅の予感を、密かに漂わせながら・・・。
一攫千金を夢見るダニエル・プレインヴューは、不屈の精神だけを武器に石油を掘り...... [続きを読む]
受信: 2008年5月 5日 (月) 23:04
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(映画館) [ひるめし。]
欲望と言う名の黒い血が 彼を≪怪物≫に変えていく・・・。 [続きを読む]
受信: 2008年5月 6日 (火) 09:02
» 映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 [Watercolour]
映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を見ました。 舞台は20世紀初頭のカリフォルニア。鉱山労働者だったダニエル・プレインビュー(ダニエル・デイ・ルイス)が、石油採掘に成功し、富と権力を得てのし上がっていく様を描いた物語。 ダニエル・デイ・ルイスはこの作品で..... [続きを読む]
受信: 2008年5月 6日 (火) 09:52
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜]
評価★★★
傲慢、強欲、非道、腐敗、極悪モンスターって、あなた [続きを読む]
受信: 2008年5月 6日 (火) 10:28
» 映画 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 [きららのきらきら生活]
☆公式サイト☆『マグノリア』『パンチドランク・ラブ』のポール・トーマス・アンダーソン監督の最高傑作との呼び声も高い、石油採掘によってアメリカン・ドリームをかなえた男の利権争いと血塗られた歴史を描いた社会派ドラマ。石油ブームに沸く20世紀初頭のカリフォルニア。鉱山労働者のプレインビュー(ダニエル・デイ=ルイス)は、石油が沸く源泉があるという情報を耳にする。息子(ディロン・フリーシャー)とともに石油採掘事業に乗り出したプレインビューは、異様なまでの欲望で富と権力を手にしていく。本年度アカデミー賞、主... [続きを読む]
受信: 2008年5月 6日 (火) 11:29
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [映画を観たよ]
長いんですよねー。 [続きを読む]
受信: 2008年5月 6日 (火) 12:56
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [映画のメモ帳+α]
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007 アメリカ)
原題 THERE WILL BE BLOOD
監督 ポール・トーマス・アンダーソン
原作 アプトン・シンクレア 『石油!』
脚色 ポール・トーマス・アンダーソン
撮影 ロバート・エルスウィット
音楽 ジョニー・グリーンウッド
出演 ダニエル・デイ=ルイス ポール・ダノ
ケヴィン・J・オコナー... [続きを読む]
受信: 2008年5月 6日 (火) 19:04
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド / There Will Be Blood [MOVIS]
● ゼア・ウィル・ビー・ブラッド / There Will Be Blood [アメリカ / 2007年 / PG-12]
石油と金に魅せられた「ダニエル・プレインビュー」を演じる、ダニエル・デイ=ルイスの存在感が圧倒的。まるで地下から湧き出す石油のような、人間の深い欲望が描かれている。重厚感もあり、映像も力強いが、気軽に観賞する作品としてはお勧めしたがい…。
監督は、「マグノリア」のポール・トーマス・アンダーソン。原作は、アプトン・シンクレアの『石油!』。「ダニエル・プレインビュー... [続きを読む]
受信: 2008年5月 7日 (水) 00:01
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [ぁの、アレ!床屋のぐるぐる回ってるヤツ!]
石油はキリストの血...。
[続きを読む]
受信: 2008年5月 7日 (水) 10:48
» 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 限定公開 [映画コンサルタント日記]
上映スクリーン数: 9 オープニング土日興収: 581万円「客層は20代男女から [続きを読む]
受信: 2008年5月 8日 (木) 02:37
» そこに“黒い血”が流れる―「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 [豆酢館]
富の誘惑と権力欲の行き着く果て。 [続きを読む]
受信: 2008年5月 8日 (木) 20:27
» 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 」追い求める間は悲しみを知らない [soramove]
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 」★★★★オススメ
ダニエル・デイ=ルイス 、ディロン・フレイジャー主演
ポール・トーマス・アンダーソン 監督、2007年、アメリカ、158分
一攫千金を夢見る主人公は
ある青年から有用な情報を仕入れ
油田を掘り当てる。
...... [続きを読む]
受信: 2008年5月 8日 (木) 21:31
» 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 [いつか どこかで]
映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を見ました。 [続きを読む]
受信: 2008年5月 9日 (金) 11:50
» 【映画】 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [Coffee and Cigarettes]
今回は、映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
一攫千金を夢見るダニエル・プレインヴューは、幼い1人息子を連れて石油の採掘を行っていた... [続きを読む]
受信: 2008年5月 9日 (金) 22:44
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [ようこそ劇場へ! Welcome to the Theatre!]
”There will be blood”原作=アプトン・シンクレア『Oil!』。脚本・監督=ポール・トーマス・アンダーソン。撮影=ロバート・エルスウィット。オリジナル音楽=ジョニー・グリーンウッド(RADIOHEAD)。アカデミー作品賞最有力の下馬評は、ダークホース『ノーカントリー』に覆されたが…。☆☆☆☆★... [続きを読む]
受信: 2008年5月10日 (土) 10:15
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [knockin' on heaven's door]
There Will Be Blood
アメリカン・ドリームの裏側で黒い血が流れ続ける。20世紀初頭のカリフォルニア、石油採掘で富を築き上げた男の一代記。
久々のポール・トーマス・アンダーソン最新作です。これまでの作風とはがらり変わった冷徹な視線で描き出される、血より...... [続きを読む]
受信: 2008年5月11日 (日) 23:40
» 悪人正機〜『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 [真紅のthinkingdays]
THERE WILL BE BLOOD
"I drink your milkshake!
I drink it up!"
ポール・トーマス・アンダーソン監督5年ぶりの新作。ご存知、英国の名優ダニエル... [続きを読む]
受信: 2008年5月15日 (木) 08:01
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [Alice in Wonderland]
アカデミー主演男優賞を獲得したこの作品、上映時間が長いので妊婦の私にはちょっと厳しいかなって思いましたが気合を入れて観る事にしました。
一攫千金を夢見るダニエル・プレインヴューは、幼い1人息子を連れて石油の採掘を行っていた。ある青年から、「故郷の広大...... [続きを読む]
受信: 2008年5月15日 (木) 21:58
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド★ダニエル・ディ=ルイス [銅版画制作の日々]
ダニエル・デイ=ルイスの狂的な演技に、驚きと感動。
若き日の作品での彼の印象は、わぁ〜ハンサムな俳優さんだと胸キュンしたことがあった。あれから随分時間が経って・・・・・。再びお顔を拝見したら、えらい年を喰ってしまい、それも驚きのひとつだった。私自身が映画から遠ざかっていたこともあり、久しく彼の出演作を観ていなかったこともあるのだが。彼自身も一時期、俳優業から遠ざかっていたようで・・・・。マーティン・スコセッシュ監督の説得で「ギャング・オブ・ニューヨーク」(02)で復帰。その作... [続きを読む]
受信: 2008年5月17日 (土) 10:10
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [シャーロットの涙]
野心と欲望の果てに・・・ [続きを読む]
受信: 2008年5月20日 (火) 01:08
» 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 (There Will Be Blood) [Mooovingな日々]
時は20世紀初頭のカリフォルニア石油ブームの開拓者ダニエル・プレインビューの人生に纏わる物語。彼は落ちぶれた銀の鉱夫から自力で立身し石油王になった。彼の元へポールと名乗る青年が現れ、彼の実家であるサンデイ牧場に石油が沸く源泉があるという話を持ちかける。半信半疑だが、ダニエルは息子のHWを連れてリトルボストンへ向かった。何もなく広がる荒地だが、カリスマ的な伝道者でポールの双子兄弟であるイーライ・サンデイの礼拝がこの街で唯一活気溢れる場所だった。ダニエルとHWはこの場所で原油が出ると確信し、発掘事業..... [続きを読む]
受信: 2008年5月20日 (火) 22:04
» ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [メルブロ]
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 210本目 2008-16
上映時間 2時間38分
監督 ポール・トーマス・アンダーソン
出演 ダニエル・デイ=ルイス ポール・ダノ ケビン・J・オコナー キアラン・ハインズ
評価 7点(10点満点)
会場 シャンテ・シネ
今年のアカデ...... [続きを読む]
受信: 2008年5月20日 (火) 23:45
» 映画 【ゼア・ウィル・ビー・ブラッド】 [ミチの雑記帳]
映画館にて「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
社会派作家アプトン・シンクレアの「石油!」(1927年)を『マグノリア』のポール・トーマス・アンダーソン監督が映画化。
おはなし:20世紀初頭のカリフォルニア。一攫千金を夢みる鉱山労働者のプレインビュー(ダニエル・デイ=ルイス)は幼い息子H.W.を連れ荒野を渡り歩いていた。ある日、彼は訪ねてきた青年から石油の眠るという広大な土地の話を聞く。
導入部分、十数分は台詞無しで不安を掻き立てるような音楽をバックに、主人公プレインビューが金を求めて、さらには... [続きを読む]
受信: 2008年6月 5日 (木) 16:47













![The Rise And Fall Of Ziggy Stardust (EMI) [ENHANCED CD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/31Dh%2Bqct0pL.jpg)
















コメント
コメトラどうもっす
結局はポールダノとダニエルの対決が中心軸になっていましたね、最初は牧師はただの脇キャラでしかないと思ってましたが段々と存在感が増してきました。
最後も決着が付いてやっと「終わった」って事なんですね。
投稿 くまんちゅう | 2008年5月 5日 (月) 16:44
隊長、わざわざお越しいただいて申し訳ありません。
>最後も決着が付いてやっと「終わった」って事なんですね。
そうなんです。あのルイスの演技についていけるポール・ダノ。恐るべしです。
まさか殺すとは思っていませんでしたが、牧師が最後まで偽善で通せば良かったのですが、最後は金くれ、では切れてしまうのですかね。
投稿 ぷくちゃん | 2008年5月 5日 (月) 17:25
こんにちは♪ TB、コメントありがとうございました☆
私の中でもプレインビューよりイーライ牧師の印象の方が強烈に残っています。
あの無表情が何とも腹立たしいやらキモいやら。
善人ぶって全くそうではない・・・
ある意味プレインビューより悪い奴ですよね。
とにかくポール・ダノの演技に脱帽でした!
投稿 non | 2008年5月 5日 (月) 18:45
nonさん、コメント感謝です。
>私の中でもプレインビューよりイーライ牧師の印象の方が強烈に残っています。
おお、nonさん、仲間じゃ、仲間じゃ。ポール・ダノ。確信犯のような気がします。ルイスもこの牧師役を交代させたと何かの本に書いてあったような気が・・・
彼は俳優業、もう沢山なのでしょう。ダノのような優れた俳優がいればいいのでは?なんて思ってしまうのです。
投稿 ぷくちゃん | 2008年5月 5日 (月) 22:48
TB恐縮です♪
そうそう、泥だけの顔でブツブツ言う傍らで家族が黙々と食事するシーンの不思議さ。
笑ってはいけないのでしょうけど、なんとも滑稽な( ^.^)
投稿 別冊編集人 | 2008年5月 6日 (火) 17:23
別冊編集人さん、コメント感謝です。
>そうそう、泥だけの顔でブツブツ言う傍らで家族が黙々と食事するシーンの不思議さ。
彼は子供であって牧師。厄介な存在ですよね。家族は礼拝に行った様子がなかったのですが、信仰してなかったのでしょうね。
投稿 ぷくちゃん | 2008年5月 7日 (水) 06:32
こんにちは♪
あの牧師が胡散臭くて胡散臭くて、どうして住人たちが彼を信じているのか分からなかったほどです。
彼とプレインビューの対決は必至だったのかもしれませんが、パイプライン設置後のお話は私もなくても良いような気もしていたのです。
そうするとすっきり2時間にまとまったかも~(オイ!)
投稿 ミチ | 2008年6月 5日 (木) 16:51
ミチさん、こんにちは。私はこの作品でこの監督にはまってしまいました。それほど感性にあう作品でした。
>そうするとすっきり2時間にまとまったかも~(オイ!)
確かに彼の作品はどれもこれも過剰なまでに長いですよね。(爆)でも結構我慢できましたよ。(おいおい)
投稿 ぷくちゃん | 2008年6月 5日 (木) 23:01
今日、東京に出張できているのですが、仕事が終わった後に、この見てきました。(ちゃんと仕事はしてますよ。)
僕が感じたダニエル像は、上流社会に属する人間に対するコンプレックスと、人間の卑劣な心への異常な拒否反応の塊のような人間です。
それが幼少期の家庭環境から生まれたものだということは、セリフの端々から読み取れますよね。たぶん、父親が地元の金持ちにへつらう姿を見ながら育ったのでしょうし、それが許せず家を離れていったのだと思います。
ダニエルは成功に対する執着心が強い人間ではありますが、彼が金の亡者だけでないことは、ボウリング中の死者に対する葬り方や、イーライの兄のポールに1万ドルを与えたことなどから分かります。
彼は上流社会にいる人間を見返すことを生きることの一つの目的にしていたのだと思います。なので、金持ちになってしまった後は、生きる目的が一つ無くなってしまい自堕落な生活を送ってしまったのだと思います。
ダニエルはイーライが偽善者であることを最初にミサを見たときから分かっていたのですが、彼が成功するためにはイーライは必要不可欠な人間なので、生かしておいたのだと思います。洗礼が終わった後にダニエルがイーライに何かつぶやいているシーンが映っていましたが、ここでは「お前の望みどおり5000ドルをやるから俺の前からいなくなれ!この偽預言者め!」というような事を言ったのだと思いました。
そしてラストで、汚点であったイーライの存在を(目的を達成するためとはいえ)許容してしまったことを解消するために、彼を抹殺したのだと思います。
ラストの「終わった」というセリフですが、これは彼が幼少の頃から描いていた人間の姿になったことを意味するものだと思いました。偽善的なものは決して許さず純粋であり、欲望から解放(牧師を殺害したことにより自分の地位を放棄)された人間。後姿でしたが、ラストシーンの彼は、晴れ晴れした顔をしていたと思います。
見ごたえのある、いい映画でした。
投稿 getsmart0086 | 2008年6月12日 (木) 00:20
ゲッツさん、本文より素晴らしい解説ありがとうございます。ちゃんと、仕事はされたのでしょうが、あまりにも余暇時間が長いので、出張旅費を削るように経理に言っておきます。
ちなみに東京でしかやらない映画を観たいのですが、何か出張の口実がないか考えている私です。
>それが幼少期の家庭環境から生まれたものだということは、セリフの端々から読み取れますよね。
ここ、耳が痛いです。私は「怪物」ではないですが幼少期の影響がもろ出ているというのはまったくもって・・・・
なんだか、解説全般にわたって素晴らしいじゃないですか!ゲッツさんって頭がいいのね。友達になってください。
投稿 ぷくちゃん | 2008年6月12日 (木) 06:26
東京出張で、マイルをどんどん貯めているゲッツです。来年あたり家族旅行行こうかな。マイルが会社に帰属する会社でなくて、本当によかったと思っています。
>私は「怪物」ではないですが幼少期の影響がもろ出ているというのはまったくもって・・・・
これは、誰でもそうでしょう。僕だってそうですよ。
>なんだか、解説全般にわたって素晴らしいじゃないですか!
いやいや、ぷくちゃんの本文の方がずっと魅力的です。ブログのコメント数を見てもあきらかじゃないですか。
>友達になってください。
もう友達じゃないですか。僕は最初からそう思っていましたよ。。。(ストーカー風)
投稿 getsmart0086 | 2008年6月12日 (木) 07:50
ゲッツさん、コメント感謝です!
>東京出張で、マイルをどんどん貯めているゲッツです。来年あたり家族旅行行こうかな。マイルが会社に帰属する会社でなくて、本当によかったと思っています。
ヤマダ電気のポイントカードを集めて喜んでいる私とは大きな違いです。マイルか・・・・DIME読んでそうですよね。
>いやいや、ぷくちゃんの本文の方がずっと魅力的です。ブログのコメント数を見てもあきらかじゃないですか。
いやいや、そんなことないですよ。(互いに褒めあい攻撃!)
>もう友達じゃないですか。僕は最初からそう思っていましたよ。。。(ストーカー風)
ふふふ、昨日、ゲッツ家の横の電柱からのぞいていたのは私です・・・・
投稿 ぷくちゃん | 2008年6月12日 (木) 10:04